獣医療の最近のブログ記事
犬の陰部背側の腫瘍(線維肉腫)(獣医療) | 2009年03月08日17:30 |
症例・・・ラブラドル・レトリバー 14歳齢 メス 26kg ラブ
主訴・・・数日前に、陰部の上が固くしこりになっていることに気づく。食欲元気あり。
一般身体検査・・・BCS3 血液検査: GPTの軽度上昇以外は正常範囲。
レントゲン検査: 胸部 老齢性の心肥大 他著変なし。
触診で、陰部背側に25㎜径の円形硬結した境界不明瞭な腫瘤が確認された。
仮診断・・・触診では、独立した腫瘍というよりも、「肉芽腫様の固い腫れ」のように感じました。
しかし部位から「平滑筋腫」もしくは「平滑筋肉腫」は考えられました。
何であれ腫瘍の疑いは捨てきれない為、切除をお奨めしました。
治療・・・外科切除。
犬の会陰ヘルニアは両側に起こる(獣医療) | 2009年03月07日10:03 |
症例は2月7日のブログ記事に掲載したノワです。
( H11年生まれの10歳、オス(前回の手術で去勢)、Bw10.6kg )
右側会陰ヘルニアの整復手術を実施し、術後は排便も良好です。
ただ初診時に、左側の会陰部の筋肉群も薄くなっていることは確認していました。
右側ヘルニアを治療したことで、排便時の直腸圧が左側に変化することで、左側会陰部の負担が増加したようです。
現在、臨床的には問題はおきていませんが、将来的に左側も直腸憩室を作り、悪化すると困るので、オーナーのMさんと相談し、左会陰部も手術することにしました。
(経験的、文献的にも会陰ヘルニアは両側に起こることが比較的多いのです。)
動脈硬化症のウサギの乳癌摘出(獣医療) | 2009年03月05日09:48 |
症例・・・ウサギ(ロップイヤー) メス 6歳 Bw1.7kg ヒメ
プロフィール・・・4歳11ヶ月齢時 子宮疾患の診断のもと子宮両卵巣摘出手術
病理組織診断: 子宮腺癌 及び 子宮内膜増殖症
5歳7カ月齢時 主訴(寝息が荒い いびきをかく) で来院
診断:心拡大 動脈硬化症
触診で乳腺腫瘍確認
今回の主訴・・・ 3ヶ月経過し乳腺腫瘍が拡大、硬くなってきたので、摘出手術を希望。
治療・・・ 動脈硬化症があり手術のリスクも考えられたが、乳腺腫瘍の経過から乳癌の可能性が高く、放置すべきではないと判断し、オーナーに充分説明の上、外科手術を実施した。
チンチラ ピーの臼歯棘の切除(獣医療) | 2009年03月04日16:51 |
症例・・・2月14日の記事のチンチラ ピー 9歳 オス Bw391g
経過・・・鎮痛剤、消化器運動亢進剤等の投与で徐々に体重は増加しましたが、
流涎や口腔内の痛みは続いたため、麻酔下で臼歯の棘を取り除くことにしました。
小鳥のメガバクテリア症(獣医療) | 2009年03月03日13:43 |
症例・・・セキセイインコ 7ヶ月齢 メス Bw33.6g ルー
プロフィール・・・4週齢でホームセンターより購入 (鳥を飼うのは初めて)
一羽飼い、 手乗り、
餌-ムキ餌 青菜
昼間は仕事で留守、帰宅後20:00~22:00頃まで室内に放して遊ばせる。.
主訴: 昨夜、3回嘔吐した。首を振って吐物をまき散らした。
食欲あり? 元気やや低下。今日は吐いていない。
一般身体検査・・・外観上異常を認めず。
検便・・・メガバクテリア(+)
若齢シマリスの呼吸器疾患(獣医療) | 2009年02月28日16:25 |
症例・・・シマリス メス 40日齢 Bw 47.4g ムギ
主訴・・・昨日、名古屋のペットショップで購入してきた。ショップでもらったミルクを与えているが
あまり飲まず。
今日、くしゃみを何度もしている。
身体一般検査・・・BCS 3 外観上では異常は認めず。
聴診において、鼻腔からの呼吸音がプツプツと聞こえる。
糞便検査・・・コクシジウムオーシスト(+)
診断: 若齢シマリスの輸送ストレス性感染性?呼吸器疾患
コクシジウム感染症
犬の胆嚢疾患(胆嚢粘液嚢腫)(獣医療) | 2009年02月26日16:53 |
症例・・・ヨークシャーテリア メス 11歳8ヵ月 Bw2.98kg アンリ
プロフィール・・・9歳齢時に事情があり 親類から貰い受ける。各種ワクチン予防定期
フィラリア予防定期
食事内容:80%肉類中心の人間食
主訴・・・2月21日(土)(夜間 時間外で来院) 昨夜から嘔吐、 食欲元気廃絶。
触診にて、腹部緊張(腹部痛が考えられる)
急性腹症を疑い、レントゲン検査、血液検査を実施した。
オカメインコの金属中毒?(獣医療) | 2009年02月25日11:34 |
症例・・・オカメインコ オス 1歳 Bw 93g ユウ
主訴・・・今朝まで、食欲元気あり。何の異常もみられなかったが、午前中、留守をして帰宅すると、
じっとして動かず、様子がおかしい。
飼育環境: 室内自由飼育。室内の様々なものを齧っている。
糞便検査: 緑色便
その他は正常範囲
誤食の可能性が考えられたので、レントゲン検査を実施しました。
鳥の腺胃(前胃)拡張症候群(獣医療) | 2009年02月24日14:43 |
症例・・・セキセイインコ オス 2歳 Bw32.1g サフラン
プロフィール・・・生後2ヶ月齢から飼育
ケージ飼育、但し2時間程は室内で自由に放鳥
ケージ内にはおもちゃ、鏡など遊び道具が備え付けてある
カナリアシードとボレー粉が大好きである。
主訴・・・最近、尾羽が抜け、その後生えてこない 食欲はある。
1~2ヶ月に1度吐く 今日、緑便をした。
H20年4月にもヒナを購入したが、2ヶ月ほどでそのヒナが落鳥したこともあり、心配で診てほしい。
❈ 車で1時間ほどかかるN市からの来院で、インターネットで病院を知り、診察に訪れました。
ウサギのココの斜頸が治りました。 | 2009年02月23日16:37 |
2月12日の記事に掲載した斜頸になってしまったウサギのココですが,
F市から1週間毎に検診と治療に通っていただいたおかげで、斜頸はご覧のように
すっかり治りました。元気食欲も旺盛で、体重も434gから652gに大幅に増加し、今では家で飛び回っているとのことです。
初診の時はあまり動けなかったのですが、今日の検診では油断すると、診察台から飛び降りんばかりです。
投薬もあと1週間で終了する予定。
F市から通ってもらった甲斐がありました。