獣医療の最近のブログ記事
J・ハムスターの皮膚腫瘍の摘出(獣医療) | 2009年06月26日21:39 |
症例・・・J・ハムスター オス 1歳7か月 BW55g ココア
主訴・・・1ヶ月前から右側後肢付け根に腫瘤ができた。一度破れたが、
その後再び腫れが大きくなってきた。
再び破れ、出血もあるので、来院。
診断・・・外科的摘出が必要な皮膚腫瘍。
コメント: 外観的にも悪性の腫瘍が疑われ、出血もあることから早期の摘出を提示し、
その日に手術をすることにしました。
セキセイインコのPBFD(サーコウイルス感染症)(獣医療) | 2009年06月26日21:30 |
症例・・・セキセイインコ 黄ハルクイン オス 2歳3か月齢 BW29g BCS2 サフラン
初診時主訴: 1~2ヶ月に1度吐く。 尾羽が生えず、片方の風切羽が伸びない。
食欲あり。
レントゲン検査:
前胃の拡張所見
筋胃内のグリット量が多い(グリットインパクション?)
そ嚢内に食塊が満たされ、ガスの産生見られる
糞便検査: メガバクテリア(+) 細菌数の増加
診断: メガバクテリアによる前胃拡張症候群
脱毛、乱毛については各ウイルスの遺伝子検査の結果を待つことにした。
トイ・プードルの股関節脱臼(獣医療) | 2009年06月26日18:19 |
症例・・・トイ・プードル 8歳8ヶ月齢 オス BW2.96kg レオ
主訴・・・昨夜、同居犬とふざけている時、飼い主が何気に払いのけた後、突然鳴いて右後足が着か なくなる。
経緯・・・ この症例は、友人である御殿場の獣医師の電話から始まりました。
レオと飼い主のKさんは静岡市在住ですが、知人であることもあり御殿場の動物病院へ毎月1回
トリミングに通っていたそうです。(ちょっとびっくり!!)
今回のアクシデントがあり、手術は静岡の方が良いという御殿場の主治医のアドバイスで、当院を紹介されてきたのです。
猫の胆道閉塞が見られた膵臓癌(獣医療) | 2009年06月18日09:51 |
症例・・・アメリカン・ショート・ヘア オス 5歳10か月 BW3.35kg クッキー
プロフィール・・・3種混合ワクチン定期接種
H21年2月 軟便が続くため治療
H21年5月 軟便、血液検査にて肝臓酵素上昇(肝障害)を認めたため治療
主訴(5月30日)・・・3日前から食欲低下、食べると嘔吐する。
身体一般検査: BCS2.5 T38.4℃ 可視粘膜が淡黄色
血液検査: HCT 42.0%、 WBC 11500
Glu 161、 T‐Cho169、 BUN10、Cre0.8、
GOT1000<、GPT1000<、ALP280、 T‐Bil1.6、 TP7.1、Alb2.6
FELV(-) FIV(-)
仮診断: 胆管疾患を伴う重度肝障害
治療: 入院にて継続点滴治療(強肝剤、抗生剤、ビタミン剤)
合わせてエコー検査を実施
トイ・プードルの腸閉塞(獣医療) | 2009年06月14日11:54 |
症例・・・T・プードル 1歳5か月 オス BW3.6kg リオン
主訴・・・6月8日朝に嘔吐、元気がない。今朝は食事与えず。
思い当たること・・・昨日(6月7日)テーブルの上にあった物が風で飛ばされ床に落ちた瞬間、
飲み込んでしまった。何か不明だが、緑色をしていた。
身体一般検査、血液検査では異常所見は確認されなかった。
単純レントゲン検査: 異物、閉塞所見の確認はできなかった。
治療: 皮下点滴、制吐剤
翌日来院し、帰宅後も嘔吐あり。状態は改善していないとのことだった。
ジローの椎間板ヘルニア-その後(獣医療) | 2009年06月10日17:09 |
椎間板ヘルニアの為、MRI検査を行った13歳のビーグル犬ジローについては5月にブログに掲載しました。
http://www.yamada-ah.com/blog/2009/05/mri.html#more
その後、5月6日に外科手術(片側椎弓切除術)を実施しました。
セキセイインコの後肢骨折(獣医療) | 2009年05月27日17:40 |
症例・・・セキセイインコ オス 4ヶ月齢 BW41.8g プー 一羽飼 手乗り
主訴・・・3日前から右足を使わず、止まり木にも左足だけで止まる。原因は不明。
飼育法: 多くの時間、室内で自由に放鳥している。
羽は風切り羽の初列、次列を切っているので、高く飛べない。
現症・・・右足の脛骨周囲の腫張あり。握力なし。
レントゲン検査を実施しました。
猫のウイルス性口内炎のレーザー治療(獣医療) | 2009年05月27日11:32 |
症例・・・日本猫 オス 8歳 BW6kg チー
プロフィール・・・数年前より左右の臼歯奥(口峡部)が赤く炎症を起こし(口内炎)痛がり、
他院で治療を受けていた。治療を受けると一時的に良くなるが、また再発を
繰り返す。 ウイルス検査で FELV(+) FIV(-)とのことだった。
セカンドオピニオンで当院に来院。
現症・・・食欲はあるが、痛みで食べるのをためらう。その他の一般状態は良好。
口腔内の検査を嫌がる。
ウイルス検査...再度 白血病ウイルス検査(FELV)、エイズウイルス検査(FIV)
PCRによるヘルペスウイルス検査、カリシウイルス検査を実施した。
GW中に続いた犬の子宮蓄膿症(獣医療) | 2009年05月18日11:06 |
5月4日のブログに甲斐犬の子宮蓄膿症を掲載しましたが、数日後M・シュナウザーでも同症の手術がありました。この仕事をしていると、同じ病気が続くことがよくあります。動物のバイオリズムと季節、気候が関連性を持っているからでしょうか?
犬の鼠径ヘルニア(獣医療) | 2009年05月13日10:43 |
症例・・・M・ダックス メス 5歳齢 BW6.5kg リリー
主訴・・・狂犬病予防注射、フィラリア予防のため来院 食欲元気あり。
3月に発情出血あったが、その後足の付け根の乳腺が腫れているのが気になる。
現症・・・左側第4乳頭外側(鼠径部)腫大し、鼠径ヘルニアと診断。
* 飼い主のKさんと相談し、3日後に整復手術をすることにしました。