獣医療の最近のブログ記事
ハリネズミの皮膚炎―(獣医療) | 2011年04月19日10:03 |
最近、ハリネズミの診察を希望する
飼い主の方が増えてきました。
ハリネズミは、診察時に殆ど丸まってしまい、
ちょっとした検査でも、困難になります。
ハリネズミのお腹が赤くただれて、痒がっている
という主訴で、Y市からの来院がありました。
症例: ハリネズミ 3歳、 オス BW442g サタン
犬(セッター)の胃捻転―(獣医療) | 2011年04月18日08:17 |
イングリッシュ・セッターが散歩中に急にお腹が大きくなり
苦しみ出したと、来院しました。
症例: イングリッシュ・セッター メス 12歳9ヶ月齢 レナ
レナはこの日の午前中、いつもの軟便の主訴で来院し、
お薬を渡して帰宅した後、お水をがぶ飲みしたそうです。
その後の散歩でした。
フクロモモンガの去勢―(獣医療) | 2011年04月07日18:50 |
フクロモモンガの去勢の依頼を受けました。
飼い主のSさんから電話があり、オス、メス2匹を飼育していたら
子供が出来てしまい、
これ以上増やしたくないというのが理由でした。
フクロモモンガの去勢の依頼は今回初めてでしたが・・・
陰嚢の位置と形状は独特ですが
手術において特に問題はないので、
手術をお受けし、実施しました。
ウサギの眼窩膿瘍の治療-(獣医療) | 2011年01月27日17:11 |
症例: ドワーフウサギ 6歳 オス BW2.2kg レオン
主訴: 2ヶ月前から左眼からの涙が多く、少し充血している。
診察すると、左眼がやや突出しています。
眼脂、流涙、結膜充血も見られました。
このようなケースの場合、単純な結膜炎(乾草の粉、ほこり等の刺激や細菌感染)ばかりでなく
歯科疾患(歯根の細菌感染)、呼吸器疾患、他の眼科疾患から二次的に生じる場合もあります。
そこで、頭部のレントゲンを撮りました。
予後が違ったウサギの黒色の皮膚腫瘍ー(獣医療) | 2011年01月27日09:44 |
皮膚に黒色の腫瘍が発生した2羽のウサギの治療を経験しました。
同じ様な形態の腫瘍でしたが、この2羽の予後が大きく違いました。
症例1: ロップイヤー(白黒) 避妊メス 7歳 BW2.25kg トロ
主訴・・・3ヶ月前に耳の先端に黒い腫瘤ができた。 徐々に大きくなってきた。
本人は気にしていない。
症例2: ネザーランドドワーフ(グレー) オス 8歳8カ月 BW1.6kg ブー
主訴・・・1ヶ月前に右肩に黒い腫瘤ができた。徐々に大きくなってきた。
症例1、症例2とも相談の結果、切除手術を行いました。
ウサギの膀胱結石摘出手術‐獣医療 | 2010年11月05日11:08 |
症例: ロップイヤー メス 3歳6カ月齢 BW3.2kg ウサコ
少し前から、肛門と生殖器周囲が汚れ、
炎症が起こっているという主訴で、初診のロップイヤー、ウサコちゃんが
来院しました。
このような場合、慢性の下痢や尿漏れが疑われ、
盲腸機能低下や膀胱炎等の泌尿器疾患が考えられます。
そこで、レントゲン撮影を行いました。
ジャンガリアン・ハムスターの腹部膨満‐外科手術例(獣医療) | 2010年11月02日12:00 |
日曜日の午前中、お母さんとお嬢さんが
小さなハムスターを住みなれている飼育ケージに入れて
来院しました。
症例: ジャンガリアン・ハムスター 2歳6カ月齢 BW42.4g クッキー
「2日前から、陰部から出血があります。食欲は少し減った気がします。」
ケージの床に敷き詰めた、シュレッダーで細かくした紙の中に隠れていたジャンハムを
診察の為に包むように持ってみると、
あきらかにお腹が膨れています。
触診で、お腹に大きな腫瘤が触れました。
ウサギの子宮疾患2例-獣医療 | 2010年10月23日15:33 |
当院では、ウサギの診療数が年々増加し、
ウサギを診ない日はまずないような状況になっています。
その中で、最近の症例での子宮疾患の2例を紹介します。
症例1: ロップイヤー メス 6歳8カ月齢 BW1.7kg チャッピー
症例2: ドワーフ メス 3歳 BW1.25kg エコ
M・ダックスの玉ねぎ中毒(獣医療) | 2010年10月01日11:19 |
「犬に玉ねぎやネギを食べさせてはいけないよ!」
は、多くの犬好きの人達には知られていることです。
これは、生であっても調理した中に入っていても、相当量の玉ねぎを口にしてしまえば
中毒を起こす可能性が高くなります。
玉ねぎに含まれる「アリルプロピルジスルフィド」が
酸化によるハインツ小体貧血(赤血球を溶血させる)を引き起こす物質として働くのです。
最近の当院での症例をご紹介しましょう。
シーズー犬の巨大肛門腫瘍外科手術例-(獣医療) | 2010年07月29日15:38 |
シーズー犬のジェリーが11年ぶりに来院しました。
飼主のOさんは深い憂鬱の表情をしていました。
ジェリーを横抱きに抱えています。ジェリーはぐったりしていました。
症例: シーズー BW6.5kg オス 12歳10ヶ月齢 ジェリー
「おしりにできものができて、様子を見ていたら大きくなってしまいました。
最近では歩けなくなってしまい、食欲も落ちています。」
お尻を見ると、
驚愕しました。
肛門の周囲に巨大な腫瘤が出来ていました。