獣医療の最近のブログ記事
シマリスの後肢の痛み? | 2009年02月03日21:30 |
症例・・・シマリス、4歳、メス、Bw105g、 ハナ
プロフィール・・・4カ月齢時に上部呼吸器疾患で抗生剤ネブライジング治療 治癒
主訴・・・昨日からあまり動かない、後ろ足が痛そう?
昨年12月にも同様の症状があったが、自然に良くなった?
検査・・・そのままでは充分な診察、検査ができないので、麻酔下での身体一般検査、
レントゲン検査を飼い主に了承を得る
ウサギの乳癌(獣医療) | 2009年01月31日15:43 |
症例・・・ドワーフ・ウサギ メス 7歳4か月齢 チヒロ
主訴・・・2週間前に腹部の腫瘤に気が付く。徐々に大きくなってきた。よく舐めている。
血液検査・・・HCT 31・8% ↘(正常値35~50%)で軽度貧血、 その他の項目は正常範囲
暫定診断・・・乳腺腫瘍
治療・・・避妊手術も含めた腫瘍摘出術の必要性を説明したが、手術のリスクを飼い主がまだ受け入れられないとのことで、経過を見ることになった。
20日後、舐めることで腫瘍表面が破れ、出血するようになった。この時点で、乳腺腫瘍だけの切除を飼い主が了承した。
23日後の手術前の血液検査でHCT 19・3%と貧血が進行していて、出血量が見た目より多いことが考えられた。
犬の異物による腸閉塞(獣医療) | 2009年01月31日13:43 |
症例・・・M・ダックス 1歳5か月齢 オス ミュウ
主訴・・・昨日の朝から食欲、元気なし
水を飲んでは吐いている
血液検査・・・ HCT 69・4%↗ 白血球数 29400↗ GPT123↗ BUN39↗ 他は正常範囲
レントゲン検査・・・腸内に卵型の石と思われる異物が確認された
手術用モニターのリニューアル | 2009年01月28日17:16 |
外科手術をする時には全身麻酔をかけて実施することはご存知の通りですが、
ほぼすべてのケースで、吸入麻酔器で維持します。
そして、維持している時の動物の状態を数字で表示できる装置が手術用モニターです。
このモニターで術中のバイタルサインチェックをします。計測できる項目は
炭酸ガス濃度(ETCO2)、麻酔ガス濃度、脈波・動脈血酸素飽和度(Sp02)、心電図(ECG)、血圧(BP)、体温(TEMP)、呼吸数(カプノグラム) です。
当院では6年前から、K社のモニター装置を使用していましたが最近、数値の不安定さが時々見られ、そろそろリニューアルを考えていました。
犬の膀胱結石(獣医療) | 2009年01月28日14:16 |
症例・・・パピヨン 避妊メス 8歳5か月 サティー
プロフィール・・・混合ワクチン、フィラリア予防等 定期予防済
6歳2か月齢(H18年10月)時 子宮畜膿症を発症、同時にレントゲン検査にて膀胱
結石を確認したため、子宮両卵巣摘出術、及び膀胱結石摘出術を実施。
結石分析・・・シュウ酸カルシウム
現症状・・・1か月前に出血性胃腸炎で来院: 出血性胃腸炎は治療により完治
検査時のレントゲン撮影で膀胱結石の再発を確認
頻尿あり。
治療・・・外科的摘出
愛犬に見つめられると・・・・ | 2009年01月28日09:57 |
見つめ合う~だ~けで~♪ わんこと人間のきずな強く
愛犬に見つめられると、相手への信頼感やきずなを強める働きのあるホルモン「オキシトシン」が飼い主の体内で増加することを、麻布大と自治医大の研究グループが24日までに確認しました。
以下は記事の内容です。
オスのセキセイインコの蝋膜変色(獣医療) | 2009年01月19日08:22 |
症例・・・セキセイインコ オス 4歳6ヶ月 ピーコ
プロフィール・・・3歳3ヶ月頃から 多飲多尿あり 頻繁な吐き戻し → 発情徴候
対策: 発情を抑制する環境管理改善をアドバイス → 症状の改善見られる
症状・・・ 最近(4歳4ヶ月齢) 蝋膜の色が青から茶色に変色してきた
レントゲン検査・・・腹腔内の精巣腫大所見
フェレットの脱毛と副腎腫瘍(獣医療) | 2009年01月18日17:45 |
症例・・・フェレット(バタースコッチ) 去勢オス 6歳4か月 ミル
プロフィール・・・3歳時 非炎症性左右対称性脱毛 各種検査で副腎疾患を 疑い、
外科、内科治療オプションをオーナーに提示、内科治療を選択。
治療: 酢酸リュープロレイン(GnRHアナログ)の1か月毎の投与
経過・・・ 3ヶ月後にはオーナーが満足できる発毛が見られた
4歳時 再び脱毛始まる 同治療開始
4歳5か月時 尿道閉塞症 麻酔下で閉塞解除処置(前立腺腫大認めず)
5歳4か月時 尿道閉塞症 同治療
現症状(6歳時): ふらつき 軽度低血糖(Glu 67 ) 脱毛の進行
エコー検査: 左副腎の腫大(12.8mm×8・1mm) 副腎腫瘍の疑いを示唆
治療: オーナーの同意があり開腹による外科的治療
難治性皮膚炎に合併した悪性リンパ腫?(獣医療) | 2009年01月17日09:33 |
症例・・・シーズー 避妊メス 12歳3か月齢 チョコ
プロフィール・・・2歳3か月時 膀胱結石摘出手術
3歳6か月頃からアトピー性皮膚炎(膿皮症、マラセチア)により薬浴を含めた
継続した定期的治療
10歳4か月齢時 アカラス(+) 定期治療にアカラス治療を加える
現在の症状・・・食欲元気あり。皮膚の痒みが強い。
背中、四肢先、腹部、耳、顎下等に慢性皮膚炎(掻痒 発赤 鱗屑、痂皮
象皮様表皮肥厚、脂漏 色素沈着) アカラス虫体(-)
多発性リンパの腫大(右下顎リンパ、左浅頸リンパ、両腋窩リンパ、膝下リンパ)
検査・・・血液検査、 膝下リンパ節のFNA(針生検)
ウサギの食滞(胃腸の運動低下)(獣医療) | 2009年01月16日14:05 |
症例・・・ウサギ(ドワーフ) メス 3歳8か月 ウー
プロフィール・・・W幼稚園で飼育
2歳時に子宮内膜症・・・子宮卵巣摘出術
2歳3か月時・・・急性食滞症状で入院
症状・・・昨日まで変わりなく、食欲元気著変なし。
今朝から食欲なく、いつものように動かない。排便がない。