今年(2010年)になってから、人獣共通感染症の新顔の

カプノサイトファーガー感染症が注目を集め始めました。

この病原菌は、犬、猫の口腔内常在菌の1つであり、この菌をもつ割合は犬で74%、猫で57%です。

 

咬まれたり、引っ掻かれたりした傷から感染しますが、

非常に稀なケースで、局所の炎症や、全身性の発熱、敗血症を引き起こすことがあります。

 (オランダの疫学調査では感染した場合の発症率は100万人に0・7人、デンマークでは0・6人です。)

 

この感染症について、8月10日の「たけしのみんなの家庭の医学」で放送される予定です。

放送の内容は判りませんが、危険を煽るような内容であれば、

心配なのは風評被害なのです。

 

大切なことは

カプノサイトファーガー感染症について正しく理解することです。

この細菌は昔からあった菌で、発症率が高まったわけでもありません。

医学の発展と情報量の増加によりクローズアップされてきたに過ぎないのです。

 

詳しくは次のサイトを参考にしてください。

 

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/capnocytophaga.html

 

 

カプトサイト0.jpg

 

風評被害の心配される具体例は

捨て犬、捨て猫、便乗するかのように

他の動物の遺棄の増加です。

犠牲は常に動物に向けられるのです。

 

ペットオーナーの人達、ペット関連業者

動物を飼育している公共施設の関係者の方々等

正しい理解のもと、

冷静な判断と行動をしていただくよう

切に願っています。