10月11日、東京で開催された鳥類臨床研究会に出席しました。
昨年までは、静岡県獣医師会の開業部会長の役職のため県獣事業を優先しましたが、
今年はようやく出席できました。
場所は神宮外苑内なる日本青年館で、国立競技場の隣です。
日本青年館の地下の会議室が会場となっていました。
設立初期は少数の会員で公開することもなく、個人的勉強会だったようですが
第13回を数えた今年は、出席も百人を超える規模になり、発表される内容もレベルの高いものになっています。
今日の発表演題の幾つかを紹介すると
1、我が国におけるオウム嘴羽病の疫学調査
2、組換えオカメインコインターフェロンγの開発と応用
3、4種の病原微生物による混合感染が認められたネズミガシラハネナガインコの死亡例
4、北海道のススメ大量死事例より分離されたSalmonella Typhimurium DT40の病原性に関する検討
5、卵黄嚢感染の疑われた若齢ブンチョウの1例
など合わせて18例。
その他ポスター発表(足環に起因する障害についてなど)7例が展示されていました。
オウム嘴羽病(PBFD)の羽毛の変化についてのスライドです。
鳥類臨床の関する機器機材、医療器具がロビーで展示されていました。
私も、生産者表示のバードフードのサンプル、
E・ペット用検査ライトを購入しました。
午前中の発表が終わり、昼食後休憩時間が2時間あったので、
歩いて5分程にある「聖徳記念絵画館」を見学に行きました。
玄関前で、何やらポスター撮影?をしているところでした。
ひょっとして、芸能人かも?
前に回って、何気なくモデルの見える位置でシャッターを切りました。
後日当院のスタッフに見てもらったら「香里奈」かもしれない、とのことでした。
「聖徳記念絵画館」は幕末、明治の歴史をつづった壁画80枚が展示されています。
この写真は、二条城での大政奉還の有名な絵ですね。
もちろん本物です。
もう1枚ご紹介。
江戸城無血開城に導いた江戸薩摩藩邸での西郷隆盛と勝海舟の会談の場面です。
この壁画も教科書等で有名ですから、みなさんご存知ですよね。
さて、昼休みを好きな幕末壁画で堪能した後は
午後の勉強、頭の切り替えです。
午後はポスターセッションを皮切りに
「ブンチョウにみられたリンパ腫の1例」をはじめ、6例の発表があり、
長い鳥類づくしの研究発表会が終了しました。
この鳥類臨床研究会は今後、益々発展していく分野です。
流れに遅れないよう、日々勉強ですね。
有仁
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