先週の土曜日、仕事が終わってからアニメ映画「サマーウォーズ」を
女房と見に行ってきました。
この映画を見たいと思ったきっかけですが、(内容の下調べもせず)
この映画のテーマである夏の大事件の舞台が、長野県上田市の旧家だったからです。
仕事でこの夏、どこにも行く予定がないので、
せめて、映画だけでも田舎の避暑地の気分を味わいたいと思ったのですが・・・
確かに物語は主人公である夏希のおばあちゃんが住む
上田の旧家が舞台にはなるのですが、
内容の5割は、ネットの仮想世界OZの中で展開される人工知能ラブマシーンとアバダーとの
バトルです。
ありていに言えば、「三丁目の夕日」を「いいなあ~」と懐かしむ中高年には
かなり違和感を覚える映画でした。
原作側の意図としては、「ネット社会に突然起こった世界的なコンピューター危機に対して、
戦国武将の末裔の大家族が戦いを挑み、絆の強さを再認識していく・・・」ということでしょうが、
ちょっと無理がある感じでした。
寅さんシリーズ「男はつらいよ」がなくなってしまった今となっては、
せめて今年はこの映画で田舎を旅するバーチャルな世界を楽しみたかったのですが、
満喫とまではいきませんでした。
長野県上田市になぜ強く惹かれたかというと・・・
実は昨年の春、ここを旅したのです。(H20・4・29)
天候にも恵まれたせいか、良い旅になりました。
まず、最初に訪れたのが、真田の里にある真田城址です。
上田市内より少し標高が高いので、4月末なのに桜が満開でした。
真田本城へと向う山道です。はるか向こうに見えるのは、
北アルプスだと思います。
この景色はまさに日本の故郷の春を感じました。
城址の頂上から、真田の里が見渡せました。
いい風景だと思いませんか?
別角度から、満開の桜と真田の里です。
真田幸隆、昌幸の墓がある長谷寺に寄りました。
昌幸は有名な真田幸村の父親です。
この境内にりっぱなしだれ桜が満開でした。
長谷寺から少し下ったところに真田氏歴史館がありました。
真田三代を中心に真田一族の歴史資料が貴重な宝物と共に展示されていました。
上田市内に戻ると、この日はちょうど「上田真田まつり」の開催日でした。
和太鼓を威勢よく子供達が叩いています。
真田一族の武者行列がやってきました。
六文銭の旗印が見えます。
薙刀を持った女性群のいでたちも見事です。
町ぐるみのお祭りということが、よくわかりますね。
郷土の歴史を大切に保存しようとする地元の人たちの姿勢に
羨ましい程感心しました。
偶然にこのお祭りに出会えたことは、本当に幸運でした。
大通りの武者行列を後にして、上田城にやってきました。
ここは東虎口櫓門です。
写っているのは南櫓です。
上田城は天主は残っていません。
変遷を重ね、今は本丸跡が公園として市民の憩いの場になっています。
幾つかの櫓、真田神社、博物館もありました。
この日はお祭り、人出も多く賑わっていました。
真田神社です。
南櫓に登って、撮っています。
上田城公園を観光した後、
時間がまだあったので、城下町を少し歩きました。
歴史の道遊歩道を歩いていくと、上田藩主屋敷門がありました。
かなりりっぱな門で、藩主の権勢が偲ばれます。
この裏には県立上田高校がありました。
屋敷門の裏の高校の敷地内を入って、
覗いてみると、門の全貌が見えます。
長野県立上田高校と書いてあります。
真田武士の精神を受け継ぐ教育が続いているんでしょうか?
「サマーウォーズ」から、上田紀行の思い出になってしまいましたが、
旅して良かった―BEST3―に入る町でした。
有仁
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