何十年ぶりで「悲しみよ、こんにちは」を読みました。
誰でも一度は手にしたことがあるだろう
フランソワーズ・サガンの名作です。
この新潮文庫の訳本は今年、半世紀ぶりに新訳として発行されました。
昔、読んだ訳本との細かい文体の違いはわかりませんが、とても読み易く
一気に読み終えました。
今年の夏、静岡で映画「サガン-悲しみよこんにちは」が上映される予定です。
サガンの伝記映画です。
御幸町にあるシネ・ギャラリーで8月中旬に上映されます。
フランス映画ですよね。
私は中学、高校の頃はかなりの映画ファンで、その頃はフランス映画全盛でした。
アラン・ドロン、ジャンポール・ベルモント、ジャン・ギャバン、カトリーヌ・ドヌーブ、ブリジット・バルドーなどなど。
映画監督はクロード・ルルーシュ、音楽は何と言ってもフランシス・レイでしたね。
さて、映画「悲しみよこんにちは」1957年はリアルタイムでは見ていませんが、
TVの名画劇場で見た記憶があります。
その後も、レンタルビデオで懐かしんだものです。
18歳のセシルが主人公。
プレイボーイの父レイモン、その恋人エルザと南仏の避暑地の別荘でバカンスを過ごすが、
そこに大学生のシリル、父の知的なガールフレンドアンヌが合流し、微妙な恋愛模様を繰り広げる
物語です。
嫉妬、束縛、礼節、愛憎・・・・抑えきれない感情が交叉する中で突然訪れる悲しいできごとが・・・
この映画で「セシルカット」
が大流行しました。
男の子のようにショートカットしたこの女優が「セシルカット」を流行させた
セシル役のジーンセバーグです。
この映画で一躍フランスを代表する女優になりました。
他にも「勝手にしやがれ」で、ジャンポール・ベルモントとの共演も有名ですね。
ヌーベルバーグの女神と呼ばれたりしました。
残念にも40歳の若さで、謎の死を遂げました。(自殺とも言われていますが)
小説と映画を咀嚼し、
そして、その原作者「フランソワーズ・サガン」の伝記映画を観賞する、
今年の夏の私の小さな楽しみです。
有仁
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