先日、友人の開業獣医師に、ホームメード食の本を勧められました。
今まで欧米で出版された訳本はあったのですが、
日本の食文化に当然のように馴染めないので、
日本での実用にはあまり向かないと感じていました。
今回勧められたのが
「かんたん犬ごはん」 須崎恭彦著 女子栄養大学出版部
です。
現在のペットの食事管理は殆どが加工されたペットフードです。
ペットフード産業はこの20年で急速な発展を遂げ、
大手のホームセンターの中心的販売商品にもなっています。
その品目、種類は数えられないほどです。
このように急速にペットの食事管理を席巻してしまった理由に
1、簡単で時間を取らないこと
2、保存がきくこと
3、栄養バランスが科学的に考慮され、飼い主が悩まされないこと
4、結果的に寿命が延びたこと
などがあげられると思います。
これは、まぎれもない事実ですし、ペットフードの恩恵は計り知れないものがあります。
しかし、しかし・・・・です。
私は、疑問に思うこともあるのです。
このように加工され、保存が効くように加熱、乾燥され、おそらく保存期間を延ばせるよう何らかの処理をされたペットフードは本当に全ての犬に適していると言えるのか・・・・
中国製食品のメラミン中毒事件もありました。
グローバル時代の今は、人件費、原材料のコストダウンの実現の為に、ペットフードの多くが諸外国で製造されています。
表示通り、本当に信頼していいのか・・・・。
そこで、新鮮で安全な材料で作った「手作り食」です。
材料は普通のスーパーで手に入る一般食で、体重に合わせての量も記載されているので、
時間があれば誰にでも作れそうです。
本当に人間食で良いの?
味は濃くなりすぎないの?
など、疑問は出てくるかもしれません。
この本は、その素朴な疑問にも答えが出ています。
そして、私もほぼ納得できる回答です。
肝臓疾患、腎臓疾患などの疾病時の療法食としてのレシピも紹介されています。
何よりもワンちゃん達がおいしく食べてくれるんだろうな・・・と思います。
試す価値はあると思いますが、いかがですか?
有仁
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