2009年7月30日の記事
触らせない犬の顔の腫瘍を切除して欲しい・・・(獣医療) | 2009年07月30日09:42 |
紹介で,Uさんの飼い犬ジョーくんが初診で来院しました。
ジョーくんの左頬には、クルミ位の大きさの腫瘤ができています。
この腫瘤は半年前からでき始めていて、徐々に大きくなってきましたが
気性が荒く、確認しようとすると咬みつきにきて、触らせなかったようです。
症例: 日本犬雑種 11歳 オス BW15.3kg ジョー
現症: 左側頬部に胡桃大の腫瘤あり。 一般状態は良好
この後の切除手術に進むにあたり、血液検査が必要ですが、
問題点はジョーの気性の荒さです。身体を触ろうとすると咬みつきに来ます。
飼い主のUさんもお手上げです。
そこで、ジョーを診察台に挙げる時、
首輪に付けたリードを短めに持ち一瞬で持ち上げ、
同時に首に腕を回して頭部をしっかりロックしてしまいました。
(このテクニックは看護師の経験と勇気が不可欠です。)
そして、暴れるジョーから手際よく採血をしました。
血液検査:全項目で正常範囲
そこでUさんと相談し、1週間後に切除手術を予定しました。
| コメント(0)