染色や注射で"改造犬"  北京のペット市場

 


 北京市郊外のペット市場で売られる、ハスキー犬に似せ染色された犬(手前)=4日(共同)

 【北京10日共同】10日付の中国紙、京華時報は北京市郊外のペット市場で体毛を染色したり、塩水注射で口元を整形したりした"改造犬"が販売されていると報じた。整形された犬は短期間で死亡してしまうケースも多いという。

 中国では動物愛護意識が高まっており、動物虐待として問題となる可能性もありそうだ。

 北京市通州のペット市場に潜入取材した同紙によると、白色のプードル犬は1匹700元(約1万円)だが、褐色に染めると「テディベア」のように変身し、1500元の値が付く。チャウチャウ犬の雑種の口元に塩水を注射し、唇を腫らすと純血種のように見栄えが良くなり、値が上がる。また活発な犬に見せるため、鎮痛剤を飲ませることもある。犬は元気に跳ね回るようになるという。

 ある動物商は「改造した犬は病気が多く、1週間程度で死亡する可能性があるため売り急ぐ」と同紙に語った。

2009/04/10 19:20   【共同通信】

怒りがこみ上げてくる記事です。

「本当の価値」とは、何なのか?

この記事を読んで、人間の卑しい性 (さが)を感じました。

日本でもシャネルやグッチに群がる人達がいます。

自分の本質よりも見た目や所有物が自分の価値と信じる人々。

この事を全部否定するものではありませんが、程度がありますよね。

「虚栄心」が判断基準になってはいけないと思います。

動物を飼おうとする人はその動物の本来の姿、生態に愛情を感じて飼育するべきでしょう。

「商品価値」が上がるから、動物の色を変える、形を変えるなどは「虐待」以外の何者でもありません。

「本質」 「本物」をとらえる心の高さが、文化の高さだと思います。

動物は「命」こそ本質なのです。

日本でも話題になったり、テレビで見てすごく可愛かったからという理由だけで、

外国の珍しい野生種の鳥や小動物を、生態も知らず、勉強もせずに安易に飼ってしまい、結局死なせてしまう 人達がいます。

これは「本質」と言えるでしょうか?

日本も中国も世界に誇れる伝統的高度な文化を持つ国です。本質を見極める歴史的土壌はあるはずです。

動物飼育に関しても本質を見極める土壌であってほしいものです。

有仁