狂犬病集合注射当番日の今日、会場は安部奥山間部です。
天候は快晴、山の桜も満開かな? 景色を楽しみながらの仕事になりそうです。
朝8時過ぎに病院を出発して、保健所の職員が待つ動物指導センターに向かいました。
8時半過ぎに動物愛護館に到着、この奥に指導センターはあります。
快晴の空はコバルト色です。
静岡市の動物行政の窓口が動物指導センターです。
業務内容については以下のHPに詳しく出ています。
http://www.city.shizuoka.jp/deps/doubutu/index.html
ここで望月君含め3人の職員と一緒に最初の会場の上落合を目指し、9時前に出発しました。
センターの車の後に付きながら、会場を目指します。
松野付近です。桜は満開です。
梅島と井川方面の分岐点です。
ここを左に曲がって井川方面に向かいます。
途中、うっそうとした植林エリアの中も走ります。
玉川にあるきれいな公衆トイレで途中休憩をしました。
こういった施設は嬉しいですね。
最初の集合注射場所の上落合旧バス停前に到着しました。
向こうに見えるのは上落合公民館です。
3名の保健所職員の方々です。
今日一日、注射後の事務手続きをしてもらいます。
きれいな山並みと春満開の景色に見入っています。
注射場所の右手向えに石垣ブロックに囲まれた旧家と、その横に古い郵便局と思われる建物がありました。
この家は空き家で、旧住人が高齢になり静岡市街に引っ越したようでした。
空家にして置くのは惜しい立派な家ですね。
旧郵便局です。
散歩をしていたおじいちゃんに聞くと、30年程前に閉局したようです。
レトロで趣があり、いいですね。
この地域の人達が賑やかに出入りしていた風景が思い浮かびます。
懐かしい昭和のノスタルジーがここにもありました。
注射風景です。
この地域では、何ヵ所かの注射会場を移動しながら回っていくので、注射実施時間がそれぞれの会場で10分~15分です。1つの会場で10頭前後がこうして連れて来られます。
天気が良いので、散歩がてらご夫婦で訪れました。
わんちゃんは思いがけず注射をうたれて 「なんだよ~。」
作業用の軽トラックで荷台に縛って連れてくるスタイルは一般的です。
このまま、飼い主の方に顔を保定してもらい、注射をうつことができます。
注射が終わった後で、桜満開のお地蔵さんのそばで休憩するおばあちゃんです。
なかなかいい写真ですよね。
上落合を後にして、今日の最も安部奥の「奥仙俣」に向かいました。途中この様な悪路をt通りました。私の車は4駆のパジェロなので気にもしないで走りますが、セダンの新車では遠慮したい山道です。
奥仙俣の注射会場から、南面に拡がる山裾です。
この場所には10年ほど前にも来ましたが、この山裾を渡っていくニホンザルを見ました。
会場から30m程近くに住んでいる老夫婦宅です。
中型犬を2頭飼っていました。家まで行って注射をうちました。
この子は奥に繋がれていました。
この2頭が老夫婦の良い番犬になっているのでしょうね。
このような山間部では深刻な過疎化があり、空家が多く住んでいても高齢者が殆どで、10年後はどうなってしまうんだろうと心配になります。
若い人が希望を持って戻ってこれるような農業政策を真剣に考える必要がありますよね。
私達は山を再び下ってきて、この日の昼食場所の柿島公民館で、午前中最後の注射業務を終わらせました。
柿島公民館の内部です。
毎年の予防注射業務の時は必ず、お昼にこの公民館を貸してくれます。
田舎の人達のこんな温かい心使いが本当にありがたく感じます。
何年かぶりに女房にお昼のお弁当を作ってもらいました。
娘が高校生の時に使っていたランチジャーに入れてもらい、インスタントの味噌汁付です。
彩りもきれいで、栄養のバランスもよさそうです。完食でした。
午後は「長熊の土手沿い」を終わらせ、ここは「玉川駐在所前」です。
段々と市街に近づいてきました。
この右手少し行ったところに玉川小学校があります。
写真右手の水色の屋根の建物が玉川駐在所です。
この場所が今回の会場では一番多く、14頭でした。
もう注射が終わったと思いますが、わんちゃんは尻込みしていますね。
玉川駐在所から土手沿いに出ると、この美しい景色です。
夏は川遊び、バーベキューにもってこいですね。
近くの玉川小学校の全児童数は35名、平均1学年6名ですよね。
子供の数が少ないことが気がかりです。
この素晴らしい自然を創造性ある遊びに利用しているのでしょうか?
もし、テレビゲームで遊んでいるとしたら悲しいですね。
そうでないことを願っています。
今日最後の会場は中沢バス停でした。
気温は初夏のように上昇して、この時間帯が一番暑かったと思います。
午後2時半に無事、何事もなく終了しました。
注射頭数は52頭、昨年は58頭ですので6頭減でした。
戸外での集合注射頭数は毎年、軒並み漸減しています。
これは、動物病院で注射する頭数が増えたからで、病院という設備が揃っている施設で、きちんと診察した上で注射ができるので、好ましい流れだと思います。
このような時代の流れの中で、集合注射不要論も出てきています。
確かに、動物病院が幾つもある市街では、更に会場を減らしても良いのではと思います。
ただ、今日のような山間部では高齢化が進み、犬を連れて町に降りてくることは容易ではありません。
一日かけて52頭は割の良い仕事ではありませんが、住民の利便性を考えれば残さなければならない公益性のある事業と考えています。
仕事とは言え、天候にも恵まれて春の一日を楽しみました。
山間部の人達、特に年配の方は皆さん親切で人付き合いを大切にして気配りを身につけています。
美しい風景や歴史的建造物と共に、日本に残したい心ですね。
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