昨年の8月末に前腕骨折でプレーティング手術を実施したボルゾイのジャックが、3月28日(土)にプレートを除去する手術を行いました。
ジャック(ボルゾイ、4歳、オス、32kg)の経緯については2008.12.29の記事に掲載しましたが、その後、年が明けてから東京へ引っ越すことになりました。飼い主のIさんと相談し2月中に2本スクリューをはずし、3月末に残りのスクリューとプレートを除去するスケジュールを立てて、今回の手術になりました。Iさんは2月に東京へ引っ越したので、今回は東京からの来院です。
2月に内側の2本のスクリューをはずしたので、今回は、大きく切開しプレート、3本のスクリューを全部除去します。
術前の写真。
骨折部はすでに7カ月経過しています。骨密度が増加し、骨硬化を起こしていますが、癒合は完成しています。
かなり厚いプレートを装着したので皮膚の内側の物理的なダメージは完治せず、少量のショウ液はいつも出ていました。
切開する前の様子です。
前後に滅菌したべトラップを巻いておきます。
大きく切開し、スクリューを順番にはずしていきます。
プレートを除去した直後の写真です。
術部を抗生剤溶液で洗浄し、縫合しました。
30kgの犬の前腕骨を固定していたプレートとスクリューです。
スクリューの欠損孔も時間の経過とともに埋まってくれるはずです。
ジャックは6日間入院し、4月3日にお迎えにきたお父さんと一緒にしっかりとした足取りで東京へ帰って行きました。
抜糸の為に4月12日前後に最後の検診も合わせて再び東京から来院予定です。
長い長い治療期間でしたが、今年の春は気持ちよく桜が見られそうですね。
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