症例・・・チンチラ 9歳 オス Bw 339g BCS2 ピー 室内で放し飼い
主訴・・・半年前から食欲が落ちている
痩せてきた
(以前はアルファルファをよく食べたが、半年前から食べなくなる)
便の大きさがが最近小さくなった
チンチラは臆病な動物で、保定を極端に嫌がることが一般的ですが、ピーは普段より抱きなれているようで、従順に保定させてくれました。
検査・・・レントゲン検査
頭部の写真では、口腔内においてスパイク状に伸びた臼歯過長が認められました。
また、臼歯根尖周囲の石灰化と、歯冠の消失も見られました。
全身においては、胃~盲腸にかけて多量のガス像、とくに盲腸内が重度でした。
診断: 臼歯過長症、石灰化を伴う根尖炎、 胃腸機能低下症
治療: 水分補給目的で皮下輸液
胃腸運動機能改善の目的でメトクロプラミド
抗生剤 消炎鎮痛剤
飼い主のKさんがF市からの来院なので、2日目の再診をお願いしました。
2日目の昨日、ピーは食欲が出てきて動きも活発になりました。
今後は臼歯の切削をどの時点で実施するか、検討していく予定です。
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