ポメラニアンのオレオが昨年の11月18日に実施した骨折手術の検診に来院しました。

 

症例・・・ポメラニアン 6か月齢 メス Bw2.16kg  オレオ

主訴・・・昨夜、ソファーから落ちて、直後から前肢を着けない、触ると痛がる

レントゲン検査・・・右前腕骨(橈骨、尺骨)の遠位骨折

治療・・・外科的整復術(プレーティング固定)

 ❉ トイ腫の犬の前腕骨折の固定には最も小さいミニプレートが必要になります。

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骨折は、遠位1/3の所です。

体重2kgのポメラニアンの前腕骨ですので、極めて細いため、T・Y社のTシリーズプレート

を使用することにしました。

 

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手術は翌日実施しました。麻酔が導入された直後のオレオです。

 

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前腕部やや外側を切開します。

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血管、靭帯をよけながら剥離していくと骨折した骨が見えました。

 

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小骨用骨把持カン子で骨をつかみ、骨折端を合わせていきます。

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うまく合いました。

この状態を保ちながら、プレートを乗せ、スクリューで留めていきます。

スクリューを入れる穴をドリルで5か所空けます。そこに、1・2mmの最少のスクリューを装着します。

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私の指と比べると、プレートの細さがわかると思います。

5か所のスクリューが装着できました。

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プレート固定が終わり、型通り術部を閉鎖、縫合しました。

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オレオは術後、数日後から着地歩行ができるようになりました。

外固定は1週間で取り除きました。

術後48日目のレントゲン写真です。

まだ、骨折線はしっかり残っていて、十分な癒合はおきていません。

骨折部周囲から、仮骨形成が始まっています。

 

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術後60日後の写真です。

骨折線が消失し始め、良好な癒合形成が認められます。

 

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術後74日目です。(昨日の検診時のレントゲンです。)

骨折線はほぼ消失し、仮骨の量も十分です。

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昨日の検診時のオレオです。

骨折した右前足を全く気にすることもなく、走り回っているとのことです。

まだ、無理をしないようにくれぐれも気をつけつけるようお母さんにもアドバイスしました。