2009年2月 7日の記事
犬の会陰ヘルニア・・・直腸憩室による排便困難(獣医療) | 2009年02月07日17:17 |
症例: MIX(コーギー×スピッツ) 10歳齢 オス Bw11・5kg ノワ
プロフィール: H20.4月頃から、排便困難で他院に受診。
会陰ヘルニアによる直腸憩室と言われた。手術は難しいのでできないといわれ、
その後、9か月間、軽い鎮静下で数十回、糞便の掻き出しを行っていた。1月に入り、自分では出せなくなり、5~6日毎に排便処置を行っている。何とか治癒させたくて、当院に連絡後、来院した。
現症: 一般状態は良好。
右側会陰部にヘルニアが見られ、ヘルニア内容は直腸憩室で、憩室内に固くなった多量の糞便が貯留している。
レントゲン検査: 会陰ヘルニア内容は糞便が貯留した直腸で、膀胱、前立腺は正常位置。
巨大結腸は認められない。
血液検査: 全項目で正常範囲内。
治療: 外科的整復術(内閉鎖筋転位術によるヘルニア修復)
オーナーのMさんはすぐにでも手術をお願いしたいとのことで、明日手術をする予定を組み、
初診日から入院となりました。
| コメント(3)