2009年2月の記事
若齢シマリスの呼吸器疾患(獣医療) | 2009年02月28日16:25 |
症例・・・シマリス メス 40日齢 Bw 47.4g ムギ
主訴・・・昨日、名古屋のペットショップで購入してきた。ショップでもらったミルクを与えているが
あまり飲まず。
今日、くしゃみを何度もしている。
身体一般検査・・・BCS 3 外観上では異常は認めず。
聴診において、鼻腔からの呼吸音がプツプツと聞こえる。
糞便検査・・・コクシジウムオーシスト(+)
診断: 若齢シマリスの輸送ストレス性感染性?呼吸器疾患
コクシジウム感染症
田町小学校でも「ウサギふれあい教室」です。 | 2009年02月28日16:06 |
2月27日(金)田町小学校でも、3年生対象に「ウサギふれあい教室」を開催しました。
あいにくの雨で校舎内も肌寒く、子供達は大丈夫かなと心配しましたが、始まれば、元気一杯、大きな声で挨拶もできました。
静岡がっこう獣医隊で作成したウサギの紹介ビデオを見てもらい、
その後は、担当の獣医さんや動物看護師さんの指導で、ウサギとたくさん触れ合いました。
子供達の熱気で、教室内の寒さは飛んでしまいました。
元気なミッキーです。 | 2009年02月26日23:57 |
口腔内の悪性メラノーマを8ヶ月前に切除したM・ダックスのミッキーが定期的に実施しているレーザー治療に昨日、来院しました。
2月19日の記事に乗せたミッキーです。
口腔内はご覧のように15歳としては、とてもきれいです。再発の兆しもありません。
これなら、16歳の誕生日を無事に迎えそうです。
頑張れ、ミッキー。
犬の胆嚢疾患(胆嚢粘液嚢腫)(獣医療) | 2009年02月26日16:53 |
症例・・・ヨークシャーテリア メス 11歳8ヵ月 Bw2.98kg アンリ
プロフィール・・・9歳齢時に事情があり 親類から貰い受ける。各種ワクチン予防定期
フィラリア予防定期
食事内容:80%肉類中心の人間食
主訴・・・2月21日(土)(夜間 時間外で来院) 昨夜から嘔吐、 食欲元気廃絶。
触診にて、腹部緊張(腹部痛が考えられる)
急性腹症を疑い、レントゲン検査、血液検査を実施した。
オカメインコの金属中毒?(獣医療) | 2009年02月25日11:34 |
症例・・・オカメインコ オス 1歳 Bw 93g ユウ
主訴・・・今朝まで、食欲元気あり。何の異常もみられなかったが、午前中、留守をして帰宅すると、
じっとして動かず、様子がおかしい。
飼育環境: 室内自由飼育。室内の様々なものを齧っている。
糞便検査: 緑色便
その他は正常範囲
誤食の可能性が考えられたので、レントゲン検査を実施しました。
鳥の腺胃(前胃)拡張症候群(獣医療) | 2009年02月24日14:43 |
症例・・・セキセイインコ オス 2歳 Bw32.1g サフラン
プロフィール・・・生後2ヶ月齢から飼育
ケージ飼育、但し2時間程は室内で自由に放鳥
ケージ内にはおもちゃ、鏡など遊び道具が備え付けてある
カナリアシードとボレー粉が大好きである。
主訴・・・最近、尾羽が抜け、その後生えてこない 食欲はある。
1~2ヶ月に1度吐く 今日、緑便をした。
H20年4月にもヒナを購入したが、2ヶ月ほどでそのヒナが落鳥したこともあり、心配で診てほしい。
❈ 車で1時間ほどかかるN市からの来院で、インターネットで病院を知り、診察に訪れました。
ウサギのココの斜頸が治りました。 | 2009年02月23日16:37 |
2月12日の記事に掲載した斜頸になってしまったウサギのココですが,
F市から1週間毎に検診と治療に通っていただいたおかげで、斜頸はご覧のように
すっかり治りました。元気食欲も旺盛で、体重も434gから652gに大幅に増加し、今では家で飛び回っているとのことです。
初診の時はあまり動けなかったのですが、今日の検診では油断すると、診察台から飛び降りんばかりです。
投薬もあと1週間で終了する予定。
F市から通ってもらった甲斐がありました。
お世話になりました。 | 2009年02月23日11:02 |
山田どうぶつ病院で働き始めてから約2年が経ちました。
大学を卒業して初めて獣医師として就職したのがこの病院だったため、毎日が勉強であっという間に今日まで来てしまったような気がします。臨床の基礎を1から教えてくれた院長をはじめ、いつも頼りない私を支え助けてくれたスタッフの方々には本当に感謝しています。
このたび、出産に向け2月いっぱいで辞めさせていただくことになりました。しばらくは、主婦業と育児に専念する予定ですが、また獣医師として臨床の場に復帰できたらいいなぁと思っています。
みなさん、ありがとうございました。 野田 智子
野鳥(ムクドリ)の保護 | 2009年02月21日11:44 |
2月15日の午前中、与左衛門新田から、「野鳥が家の中に飛び込んできたが、どうも飛べそうにないので、保護してほしい」という依頼があり、来院したので、そのまま収容しました。
野鳥はムクドリ、どこにでもいる街中の留鳥です。
番町小学校「ウサギふれあい教室」 | 2009年02月21日09:46 |
今日2月20日(金)は、今年で2校目の小学校へ訪問しての「ウサギふれあい教室」です。
前回の西奈南小学校の時のように、日本平動物園から子ウサギを借りて、午後、番町小学校に出かけました。
番町小学校は、昨年新校舎に引っ越しましたが、木の香りが一杯のとてもきれいな学校でした。
ハスキーちゃん、お久しぶりです☆ | 2009年02月20日17:51 |
最近あまり見かけなくなってしまったシベリアン・ハスキーの
子犬ちゃんが病院にやってきました~っ(≧∀≦)=3 3 3
とっても可愛いハスキーちゃんです!!!
ラブリー♪♪♪ | 2009年02月19日16:18 |
先日、避妊手術に来院したムースちゃん。
ノルウェージャンフォレストキャットという純血種のネコちゃんです。
お迎えにみえたお父さんがムースちゃん用に新しいお洋服を持ってきてくれました。
このお洋服の可愛いこと!!!(≧∀≦)
イチゴ模様に、首の後ろでリボンが結べるようになってるんです!
お兄ちゃんニャンコのももたくんが、去勢手術の退院後に縫合部を舐めた経験から、
あらかじめ、ムースちゃんにもお洋服を着せておこう!と作戦を練ったのでしょう。
ワンちゃんに比べるとネコちゃんはお洋服を嫌がって何とか脱ごうとしますが、
このお洋服は締付け感もなく、後ろ足もゴムで通すようになってるので
脱ぎにくい作りになってました☆
抜糸の日までちゃんとお洋服を着ていたムースちゃん。
おりこうさんでしたね~(●^з^)/ 綾乃
M・ダックスの口腔内腫瘍その後(獣医療) | 2009年02月19日14:50 |
症例・・・M・ダックス オス 15歳 4.4kg ミッキー
プロフィール・・・生後3ヶ月齢から当院で混合ワクチン、フィラリア予防を定期実施
3歳8ヶ月齢時にてんかん発作初発。 断続的な抗てんかん剤内服
5歳7カ月齢時から抗てんかん剤継続内服し、現在に至る
6歳時 胸腰部椎間板ヘルニアで後躯不全麻痺・・・レーザー、内科治療により緩解
その後もレーザー、サブリメントを継続。
口腔内腫瘍の発生
H20.5月・・・左側下顎の歯肉部から腫瘤が発生し、急速に拡大してきた。
**花粉の季節** | 2009年02月18日15:29 |
まだまだ寒い日が続きそうですね(・3・)♪
花粉症が病院のスタッフで大流行です...
ちなみに私の母も花粉症です。
私自身は花粉症ではないのでこの季節も苦ではないんですがスタッフみんなを見ていると辛そうで
つくづく花粉症じゃなくて良かったと思います。
......でも
少し花粉症がどんな感じなのか味わってみたい今日この頃。
写真は病院に咲いているガーベラです★
一足先に春気分です(^3^)☆☆ 舞
モルモットの血尿(獣医療) | 2009年02月18日11:45 |
症例・・・モルモット メス 4歳4ヶ月齢 Bw 975g パンタ
主訴・・・1ヶ月前に血尿と排尿時に鳴くということで、来院。
レントゲン検査で尿道内の小さな結石陰影を確認。
止血剤、抗生剤での内科治療で症状が治まっていたが、今日また血尿と排尿痛が
見られた。
再度のレントゲン検査と皮膚にフケが見られたので、皮膚の鱗屑のスタンプ検査を実施した。
フェレットの皮膚組織球腫(獣医療) | 2009年02月15日22:34 |
症例・・・フェレット(パスバレー) 4歳 去勢オス Bw1.26kg
主訴・・・脱毛が進んでいる 痒みあり 食欲元気あり
頭部左眼内側に小さな腫瘤あり(3mm径) 腰部にも皮膚炎所見あり
副腎疾患の確認のためエコー検査希望
腫瘤のFNA希望・・・肥満細胞腫?
❉ 飼い主のYさんはフェレットを多く飼育していて、フェレットの生態、病気について豊富な知識をもっています。 今回も副腎のエコー検査と腫瘤が肥満細胞腫では?と細胞検査を依頼されてきました。
チンチラの長期食欲不振(獣医療) | 2009年02月14日18:14 |
症例・・・チンチラ 9歳 オス Bw 339g BCS2 ピー 室内で放し飼い
主訴・・・半年前から食欲が落ちている
痩せてきた
(以前はアルファルファをよく食べたが、半年前から食べなくなる)
便の大きさがが最近小さくなった
チンチラは臆病な動物で、保定を極端に嫌がることが一般的ですが、ピーは普段より抱きなれているようで、従順に保定させてくれました。
検査・・・レントゲン検査
幼鳥セキセイインコの衰弱(獣医療) | 2009年02月12日23:07 |
症例・・・セキセイインコ 8週齢 オス 25.4g ピースケ
プロフィール・・・子供の誕生日に、ペットショップから購入した4週齢のヒナを友人からプレゼントされ
た。(小鳥を飼育するのは今回が初めてである。)
購入したペットショップから、3回/日だけ差し餌をやるように指示されたので、
その通り与えていた。
差し餌はふやかしたあわ玉と栄養粉末(ヒナフトール)。
始め頃はまだ足りなそうな程食欲旺盛だったが、一週間前から食欲低下が見られ、
昨日から、歩けなくなった。
ペットショップに相談したら骨折かもしれないので、
病院で診てもらうよう指示された。
他院で診察を受け、栄養剤?を飲ませてもらい帰宅後、急に動かなくなった。
現症・・・脚麻痺があり、ひどく衰弱している。
処置・・・入院し、インキュベーター内で暖房、酸素吸入。強制給餌を予定。
但し、落鳥(死亡)する可能性も十分あることを入院時に理解していただいた。
ウサギの斜頸 (獣医療) | 2009年02月12日17:13 |
症例・・・ウサギ(ネザーランドドワーフ) 3か月齢 メス Bw434g ココ
現症・・・昨日の夜から突然、首が右側に傾いてしまう。動こうとするとぐるぐる回ってしまう。
よく見ると目も揺れている 食欲は普通にある
上記の主訴でF市からKさんが来院しました。外耳疾患を除外するためにレントゲンを撮りました。
セキセイインコの腹水(獣医療) | 2009年02月10日14:31 |
症例・・・セキセイインコ メス 7歳5か月齢 多数羽飼育 ミズキ
プロフィール・・・2歳時 右前腕骨折 外固定で治療:治癒
3歳時 卵管炎? 1年を通して過発情あり
7歳時 腹部膨満 エコー検査で複数シストと腹水の存在確認
レントゲン検査: 多発性過骨症、服壁の石灰沈着、卵巣,卵管
腫大? 腹水 肝臓腫大
現症・・・4ヶ月前から腹壁穿刺で腹水除去:初回時は2.2ccだったが、ここ1か月は5~7日毎に8~11 cc除去 している。腹水を抜くと、動きが軽快になる。 今日もまた貯留してきたので、除去希望。食欲元気あり。
犬の会陰ヘルニア・・・直腸憩室による排便困難(獣医療) | 2009年02月07日17:17 |
症例: MIX(コーギー×スピッツ) 10歳齢 オス Bw11・5kg ノワ
プロフィール: H20.4月頃から、排便困難で他院に受診。
会陰ヘルニアによる直腸憩室と言われた。手術は難しいのでできないといわれ、
その後、9か月間、軽い鎮静下で数十回、糞便の掻き出しを行っていた。1月に入り、自分では出せなくなり、5~6日毎に排便処置を行っている。何とか治癒させたくて、当院に連絡後、来院した。
現症: 一般状態は良好。
右側会陰部にヘルニアが見られ、ヘルニア内容は直腸憩室で、憩室内に固くなった多量の糞便が貯留している。
レントゲン検査: 会陰ヘルニア内容は糞便が貯留した直腸で、膀胱、前立腺は正常位置。
巨大結腸は認められない。
血液検査: 全項目で正常範囲内。
治療: 外科的整復術(内閉鎖筋転位術によるヘルニア修復)
オーナーのMさんはすぐにでも手術をお願いしたいとのことで、明日手術をする予定を組み、
初診日から入院となりました。
犬の下顎リンパ節の腫大(獣医療) | 2009年02月06日23:07 |
症例・・・ロングコートチワワ オス 5歳齢 Bw2.05kg ハル
主訴・・・2~3日前から食欲、元気低下している。右側頸部が腫れている。
血液検査・・・白血球数22500↗ その他の項目は正常範囲
触診で、確かに右下顎から頸部が腫れています。リンパ節の可能性が強かったので、FNA検査(針生検)を行いました。なぜなら、リンパ腫の鑑別をしなければなりません。
小型ポメラニアンの前腕骨折(獣医療) | 2009年02月05日10:08 |
ポメラニアンのオレオが昨年の11月18日に実施した骨折手術の検診に来院しました。
症例・・・ポメラニアン 6か月齢 メス Bw2.16kg オレオ
主訴・・・昨夜、ソファーから落ちて、直後から前肢を着けない、触ると痛がる
レントゲン検査・・・右前腕骨(橈骨、尺骨)の遠位骨折
治療・・・外科的整復術(プレーティング固定)
❉ トイ腫の犬の前腕骨折の固定には最も小さいミニプレートが必要になります。
西奈小「ウサギふれあい教室」 | 2009年02月04日16:55 |
今日の昼休み、西奈小学校を訪問し、「静岡がっこう獣医隊」の「ウサギふれあい教室」を開催してきました。
まずは、日本平動物園へ子ウサギを5羽借りに行きました。
シマリスの後肢の痛み? | 2009年02月03日21:30 |
症例・・・シマリス、4歳、メス、Bw105g、 ハナ
プロフィール・・・4カ月齢時に上部呼吸器疾患で抗生剤ネブライジング治療 治癒
主訴・・・昨日からあまり動かない、後ろ足が痛そう?
昨年12月にも同様の症状があったが、自然に良くなった?
検査・・・そのままでは充分な診察、検査ができないので、麻酔下での身体一般検査、
レントゲン検査を飼い主に了承を得る
今日から実習生が・・・ | 2009年02月03日18:43 |
今日2月3日から4日間、静岡農業高校の2年生細川さんがインターシップ実習で、病院のお手伝いしてもらうことになりました。
彼女の実習での目標として
[学校では学ぶことができない内容を学習することができるので、一生懸命やりたいと思います。
将来、動物看護という仕事に就くことを考えています。
また、自分が動物を飼い、病気になり病院に行った時に病名や部位を言われて解るようにしたいです。
学校では、先生や友達など周りに頼っている場面があるので、自分一人だけで働くことの大変さなどを知り、4日間という短い期間ですが、自分のできることを精一杯頑張りたいと思います。」
病院の希望は自分で動ける子、自分で質問できる子です。
4日間、頑張ろうね。
学校飼育動物支援について | 2009年02月01日22:09 |
この2月は私が代表をしている学校飼育動物支援組織「静岡がっこう獣医隊」として、各小学校の「ウサギふれあい教室」を3校で行う予定です。
静岡市の動物病院の先生達にも協力してもらい、子供達に動物飼育を通じて「命の大切さ」を飼育体験から感じてほしいと始めた獣医師会の活動です。
今日、日曜日は通常診療でしたが、診療の合間の時間を使って、更に活動を進める為の静岡市への要望書を作りました。
要望書の内容は
静岡市の公立小学校の年間事業の中に、年一回の獣医師による学校訪問指導を取り入れてください。
訪問指導の目的は次の4点です。
1、「情を通じる飼育」が実現できるよう、指導、助言します。
2、人と動物にとって、心地良い環境管理法を伝えます。
3、学校が飼育のことで社会から非難されないよう支援します。
4、動物の疾病時など、学校が困っていることに相談にのります。
というものです。
これは、学校獣医師制度の実現に向けての新たな一歩だと思っています。
この支援活動をすでに7年続けていますが、実は学校側の意識が大きく変わったとは言えません。まだ、動物飼育を明確に「心の教育」として捉えて指導している小学校は殆ど無いのです。
今年は、行政を何とか動かせないか?とプランを練っています。
実現できるか判りませんが、まずは動き出してみようと思っています。
この活動の詳細は静岡市獣医師会HPに掲載されています。
有仁