症例・・・セキセイインコ  オス  4歳6ヶ月  ピーコ

プロフィール・・・3歳3ヶ月頃から 多飲多尿あり  頻繁な吐き戻し → 発情徴候

           対策: 発情を抑制する環境管理改善をアドバイス → 症状の改善見られる

症状・・・  最近(4歳4ヶ月齢) 蝋膜の色が青から茶色に変色してきた

レントゲン検査・・・腹腔内の精巣腫大所見

 

 

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後肢の付根(股関節)の下(腹側)に認める楕円状の塊が腫大した精巣です。

発情時には腫大してくるので、腫瘍との鑑別が必要になりますが、長径が1㎝を超える場合は

腫瘍の可能性は強くなります。この例では1.1㎝なので、腫瘍が考えられます。

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経過:  精巣腫瘍の場合は、外科的摘出は極めて困難なので、

      治療は内科的対症治療になります。

      夜更かしをしない規則正しい生活をさせること、栄養バランスに留意すること、定期検診、

      随伴する症状の緩和治療などです。

 

昨日、ピーコちゃんは検診に来院しました。現在の状態は良好です。1か月前にメガバクテリアが見つかったので、抗真菌剤の投与を始めています。この腫瘍は比較的長期経過をたどるので、ピーコちゃんも根気よく頑張ってほしいと思います。

 

追記: セキセイインコの精巣腫瘍については、「病院ものがたり」のNo28、No31に掲載しています。