症例・・・ビーグル オス 7歳6か月  ジュライ

主訴・・・数か月前から眼瞼にできた腫瘤が大きくなってきた。切除希望

現症・・・右上眼瞼中央に直径8㎜大の腫瘤ができている

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治療・・・外科切除

 

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全身麻酔下において眼瞼周囲の滅菌消毒

 

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デマル氏挟瞼器を眼瞼に装着して止血をし、腫瘤をメスで切除する。

 

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5‐0の吸収性縫合糸で、角膜側の眼瞼結膜面に糸が出ないように縫合する。

挟瞼器をはずし、出血がないことを確認する。

 

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エリザベスカラーをつけて、四肢で眼を掻くことを防ぐことが非常に大切です。

術後は抗生剤を投与して、感染を予防します。

 

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腫瘤は病理組織検査中です。

 

1月20日・・・病理検査報告

 病理組織学的診断: 悪性黒色腫(メラノーマ)

  悪性黒色腫の浸潤性増生が認められました。隆起部真皮で腫瘍細胞の充実性増生が認められます。核小体明瞭な多形性異型核を有する円形ないし短紡錘形の小型腫瘍細胞は、僅かに束状配列を示すシート状増生巣を形成して密に増生し、核分裂像が散見されます。

細胞質は好酸性淡明で、比較的広く、一部の細胞で細胞質にごく僅かに褐色細胞が見られますが、殆どは無色素性です。 腫瘍細胞は不規則ですが、とり切れています。脈管侵襲は見出されません。